「あなたのキャリアのなかで、特に印象に残るPull Requestは何ですか?」をテーマにしたFindy Engineer Labさんの記事に寄稿しました。
他の執筆者がどなたか知らない中で執筆したのですが、蓋を開けてみたら錚々たる顔ぶれの中で恐縮の至りという気持ち。良い経験になりました。
今回のテーマにあるように、印象に残る Pull Request はいくつかあるものの、選定が難しいところでした。Pull Request 一発でのインパクト的には、RubyKaigi 2018 の LT で話したものも浮かびましたが、こちらは動画を見てもらえれば良いかなということで候補から外しました。そして蓋を開けてみたら笹田さんも執筆されていることを知り、なんというかオープンソースの世界な感じですね。
さておき、そんなこんなで今回の Pull Request を最終的に選んだ理由としては、そもそもの RuboCop への Pull Request を送るようになったきっかけや、ユーザー影響への大きさなどを加味したものにしました。
本文の長さもあり入れなかった裏話をひとつ。Pull Request を戦略的に送っていくというオープンソースしぐさは、kamipo さんから学んだことでした。特に (マージ権をまだ得ていない) コントリビュータ時代の kamipo さんからは、Active Record への Pull Request で絶対にコミッターにマージさせるぞという気概の強いものは、Pull Request を送る手順が重要ということをリアルタイムで見聞きしており、そこから学んだことの実践のひとつが今回の記事の背景にありました。
実際のところオープンソースは決して広いわけではない人間関係の中で行われているので、実際に OSS 開発者と会う機会に恵まれることもあれば、その中で学びにつながる話を得ることもあります。本編には書ききれなかったことですが、Pull Request の背後にある人間性というものを感じ取ってもらう機会になれば幸いです。
また今回の執筆について、中薗さんにはお声掛けから記事レビューまで、前回の Findy Engineer Labさんのインタビューに続きお世話になりました。ありがとうございます!