ヴァル研究所さんのツアーに行った

fkino が勤務先で募集をかけた、駅すぱあとで有名なヴァル研究所さんの見学ツアーに行った。

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開発部門やそれ以外の部門などいくつかの部署を案内してもらい、部署ごとの業務情報が構造化された様々なカンバンを見せてもらった。特に印象に残った点を挙げる。

朝会、夕会アジェンダ

ある開発チームでは朝会や夕会のアジェンダが記された紙が貼られていたのを見たときに、以前参加した Meguro.rb でのチェックインリストのような流れ造りの骨子を思い出して、そのときはチェックインの敷居を下げる良い働きをしていた。

そのアジェンダの貼り紙は外からの参加者を迎えるときに限らず、気に掛かる作業途中で夕会時間に入って「実装モード」から「報告モード」へのコンテキストスイッチがうまく働かないときでも、その場その時に何をポイントに話すべきかパッと見れば分かるようにしてなるので良さそうと思った。

作業の繁忙/ゆとりの見える化カレンダー

縦軸を日付や午前午後といった時間軸として、横軸をチームメンバーの名前とするマトリックスのカレンダーを見せてもらった。チームメンバー自身がそのときの仕事状況について「手が空いたら別のタスクに手を出せる状態」や「他の作業ができないため割り込みをブロックしたい状態」といったことをシールの色でマーキングすることで共有し、月次でそのカレンダーを見るとチーム全体としてどれだけゆとりのあった/なかった時期か色で見えるようになって、tDiary長年日記的なふりかえりにも役立ちそうだと思った。

もやもやのシェア

はっきりした言葉にはできないけれど「何かもやもやする」といったことのダンプというカンバンが、多くの部署で共通して貼り出されていた。業務の見える化と並んで、その業務をまわしている人たちの心境なども見える化するという、人が人のために業務をまわしているという「人々」にフォーカスしているのが全社に渡っておそらく自然偶発/創発のうえに形成されて行ったんだろうなという歴史を想像できて面白かった。

30年のチーム

自分が見聞きした中で、那須方面のとあるチームが10年以上に渡る歴史を持っていて、これまでで最も長く上手に成長しているチームとしていろいろと意識している。今回は30年に渡った長寿プロジェクトで、ひとつのプロダクトを作る全社というひとつのチームで作り続けている景観を見学させてもらって勉強になった。

これらのカンバンがリモートワークという時代の流れに対してどのように変化して行くのか、今後の社会情勢に対しても関心が残るツアーだった。 当日の案内や調整をしてくれた新井さんはじめヴァル研究所のみなさんありがとうございました。