RailsAdminのHaml 5.0.0.beta.2対応

先日、Haml のプライマリーコミッターである amatsuda のツイートにより、レンダリングの速度が3倍向上したという Haml 5 の beta がリリースされたことを知る。

その Haml 5 が RailsAdmin で動かなかったので、昨日の西日暮里.rb の参加者待ちの間に出してた PR が以下。

github.com

今日 upstream にマージされたので、以下のような感じで Gemfile に書くと Haml 5.0.0.beta.2 と RailsAdmin の組み合わせで使うことができる。この日記を書いている時点ではこの対応を含んだ RailsAdmin がリリースされていないため、現段階では git オプションなどでの指定が必要。

gem 'haml', '5.0.0.beta.2'
gem 'rails_admin', git: 'https://github.com/sferik/rails_admin', ref: '46cd7ec'

PR で行なったことの知見というか補足として、Haml 5 では ugly オプションがなくなっていることから、そのオプション指定がある場合は以下のログが相当量出ると思う。

Haml::TempleEngine: Option :ugly is invalid

Haml 5 のときには、以下のような設定を使わないようにすればこのログは消える。

Haml::Template.options[:ugly] = true

今回の PR で RailsAdmin の方では、Haml 5 を使った際にこのログは出ないように対応しているつもり。

なお、今回使いたい気持ちが高まる Haml 5 の高速化の中身については、Haml コミッターの k0kubun の記事に詳しい。

k0kubun.hatenablog.com

第34回 西日暮里.rb

第34回 西日暮里.rb オブジェクト指向設計実践ガイド読書会 まとめ回だった。

nishinipporirb.doorkeeper.jp

最終的には全9章のなかで印象に残ったことや、参加できなかった会でどんな話があったか聞いてみたいといったトピックに絞って話をしていた。そして最後は会全体をとおしたふりかえり。

本文中で述べられている "TRUE なコード" について、今回の参加者ほぼ全員が覚えていなかったのがまとめ回のハイライトだったかもしれない。復習など兼ねていずれ本書の LT 大会をやろうなどの企画が懇親会で挙げられたりしていた。

もう1回休み

10年以上前に記された古文書であり、 (たぶん) 勤務先のアカシックレコードともなる、かくたにさんによる Wiki 文書の書法について記された Hiki データを今日こそ掘り起こそうと思っていたけれど、HP回復への睡魔に勝てず一回休み。来週あたりどこかでやりたい。

Ruby Business Users Conference 2017

2年ぶりに参加してきた。

http://www.rubybusiness-conf.org

せっかくなので出しておいた LT の CFP がとおったので、トークという意味でも2年前の講演から1年置いて2年ぶり2回目の参加。

以下は当日の発表スライド。

www.slideshare.net

去年の XP 祭りや、勤務先の福井オフィスで再放送した新卒氏との発表の続編というかサイドストーリーといった内容で、主にメンター側としてどういった成長曲線を考えて「読み書きそろばん」ができる (勤務先事業部における) 一人前のプログラマーを目指すかといった話。

「コードを読めなければ書けない、書けなければ見積れない」といった GitHub 登場以前の1周目からの課題に加えて、GitHub 登場後のコードレビュースタイルを加えた「読み書きそろばん」2周目の課題が話の中核で、そのあたりを中心に話を組み立てている。スライドを見てそのあたりの話に興味のある人は、地域.rb なんかでコンタクトをとってもらえると嬉しい (Ginza.rb / Shibuya.rb / 西日暮里.rb / 表参道.rb あたりにちょくちょくお邪魔している) 。

イベント全体としては、初回開催の2年前よりも会場の空気がこなれている感があって、過去2年の実績について主催の Ruby Association からの開催報告がインターネットに出ていることで発表者としては CFP を出す傾向と対策を立て易く、参加者としてはどんなイベントのイメージが何かしらできる状態になってきているのかなと思っている。個別の講演内容については、みよひでさんの素敵なエントリまで。

あと、かくたにさんが言っている以下のとおり、開催規模的にも懇親会なんかで Matz に話しかけやすいと思うのでオススメ。

懇親会で Ruby の実装に C++ を選ばなかった4つの理由など聞けたりしていた (質問の元ネタは、RHG に書かれていた ruby-talk で発言されていたという “I hate C++.” となる) 。

表参道.rb #19 でのスライドを公開した

失念していた表参道.rb #19 でのスライドを公開した。

www.slideshare.net

パッチ5選とあるけれど、そのうちの一つは自分が投げたパッチではなくそのサポートといったものだけれど、そこで得た知見なんかもあったので5選に含めている。

ポイントとしては、できるだけ Edge Ruby を使うという点だと思っている。Rails の方は Gem のバージョン依存などで Edge で動くようにするのが大変だと思うので自分はやっていないけれど、やれれば面白いだろうなとは思っている (けれど手間が大きいことから優先順位がとても低いので、いまのところ手をまわす予定はない) 。