Ginza.rb 第48回

Ginza.rb 第48回 Shopifyのお宝を拝見しよう!に行ってきた。会場はいつものみんなのウェディングさん。

ginzarb.doorkeeper.jp

Shopify が GitHub に公開している Ruby のプロダクトを Star 順に並べたものを見て行くと行ったスタイルだった。

github.com

個人的に明日から使えると思ったのが Bootsnap という Gem で、手元の Rails アプリケーションでちょっと試したところ bin/rails c などアプリケーションのブートがだいたい半分くらいになって起動時のモッサリ感がかなり減った。

github.com

Shopify での実績というのがまずあるが、パッと見た感じだと Mastodon でも使われていた。さらに、今後 Rails でアプリケーションを生成した際のデフォルトとなりそうな流れもあるため積極的に使って行きたいなと思う Gem だった。

導入の際は README にある Trustworthiness の項も参考にしておくと良いと思う。

OSS Gate東京ミートアップ2017-06-19

自作 Gem の開発か、rails/rails で落ちている JRuby の調査あたりをやろうと会場係兼務で参加した。

oss-gate.doorkeeper.jp

初参加の yucao24hours が JRuby の調査に興味があるとのことだったので、現在起きている問題の共有や JRuby のインストール、rails/rails でのテストの実行方法、現在起きている問題への特定についてどんなアプローチを考えているかなどを伝えたりしていた。自作 Gem の進捗はなかったものの、rails/rails 自体の開発環境を持ってテストの実行ができる開発者を増やせたので良い時間になったのではと思っている。

悪夢の棲む家 (3) を読んだ

小野不由美作品のコミカライズで、ふと前巻から止まっていたことを思い出して調べたら結構前に新刊がでていたので、さくっと電子媒体で購入して読んだりしていた。

Active Record の表記について

Rails における『API Documentation Guidelines』からの抜粋。

The proper names of Rails components have a space in between the words, like "Active Support". ActiveRecord is a Ruby module, whereas Active Record is an ORM.

ということで ORM としては Active Record とスペース入りで記述して、Ruby モジュールとしては ActiveRecordとスペースなしで記述するのが正解。

guides.rubyonrails.org

その他のプロダクトについての呼称にも言及されているので一度見ておくのがオススメ。

ヴァル研究所さんのツアーに行った

fkino が勤務先で募集をかけた、駅すぱあとで有名なヴァル研究所さんの見学ツアーに行った。

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開発部門やそれ以外の部門などいくつかの部署を案内してもらい、部署ごとの業務情報が構造化された様々なカンバンを見せてもらった。特に印象に残った点を挙げる。

朝会、夕会アジェンダ

ある開発チームでは朝会や夕会のアジェンダが記された紙が貼られていたのを見たときに、以前参加した Meguro.rb でのチェックインリストのような流れ造りの骨子を思い出して、そのときはチェックインの敷居を下げる良い働きをしていた。

そのアジェンダの貼り紙は外からの参加者を迎えるときに限らず、気に掛かる作業途中で夕会時間に入って「実装モード」から「報告モード」へのコンテキストスイッチがうまく働かないときでも、その場その時に何をポイントに話すべきかパッと見れば分かるようにしてなるので良さそうと思った。

作業の繁忙/ゆとりの見える化カレンダー

縦軸を日付や午前午後といった時間軸として、横軸をチームメンバーの名前とするマトリックスのカレンダーを見せてもらった。チームメンバー自身がそのときの仕事状況について「手が空いたら別のタスクに手を出せる状態」や「他の作業ができないため割り込みをブロックしたい状態」といったことをシールの色でマーキングすることで共有し、月次でそのカレンダーを見るとチーム全体としてどれだけゆとりのあった/なかった時期か色で見えるようになって、tDiary長年日記的なふりかえりにも役立ちそうだと思った。

もやもやのシェア

はっきりした言葉にはできないけれど「何かもやもやする」といったことのダンプというカンバンが、多くの部署で共通して貼り出されていた。業務の見える化と並んで、その業務をまわしている人たちの心境なども見える化するという、人が人のために業務をまわしているという「人々」にフォーカスしているのが全社に渡っておそらく自然偶発/創発のうえに形成されて行ったんだろうなという歴史を想像できて面白かった。

30年のチーム

自分が見聞きした中で、那須方面のとあるチームが10年以上に渡る歴史を持っていて、これまでで最も長く上手に成長しているチームとしていろいろと意識している。今回は30年に渡った長寿プロジェクトで、ひとつのプロダクトを作る全社というひとつのチームで作り続けている景観を見学させてもらって勉強になった。

これらのカンバンがリモートワークという時代の流れに対してどのように変化して行くのか、今後の社会情勢に対しても関心が残るツアーだった。 当日の案内や調整をしてくれた新井さんはじめヴァル研究所のみなさんありがとうございました。