Rails のテクニカルな話は、新機能がリリースされたり業務で困ったら調べたりなどで日頃から触れている一方で、そもそもの Rails の理念やコミュニティなどを焦点に触れるというのはあまりないのではと以前から思っていたので、勉強会という形で開催してみた。
本家の Rails Doctrine は以下。
勉強会では、ちょうど takahashim さんが Rails Doctrine を新訳されていたので、そちらを使わせていただきました。ありがとうございます。
本筋の流れを踏みつつ、『設定より規約』がなぜ嬉しいのか Rails 以前の世界との対比の補完や、美しいコードそれ自体の価値、ゼロサムが難しいときは大体の人が嬉しいような決定を選ぶという考え方などを Rails Doctrine ベースで話したりしていた。
Ruby と Rails の歴史を思い出しながら話している中で、Ruby のオープンクラスを活用した Symbol#to_proc
による items.map(&:to_s)
という書き方は、当時 Rails から Ruby にポーティングされたすごい発明だったのを思い出したので、ひとつの事例として話したりしていた。これはわずかな変更で世界を変えたすごいパッチなので、ぜひ読んでもらいたい。
『大きな傘を広げる Push up a big tent』の締め括りのあとに話したこととして、オープンなアクティビティ以外でも、1日を過ごす仕事の時間で新しい Ruby や Rails を使える環境にアップグレードすることはとても価値があり、新しく迎え入れる人に新しい環境を用意していけると良いですねという話で締め括った (古い Ruby, Rails を使うことになるより、新しい Ruby, Rails の方がわくわくしますよね?) 。
なお、「Rails Doctrine 勉強会」というタイトルは「DHH 勉強会」という名前でも良かったかもしれないというのが、開催してみての感想でした。もし未読であれば一読してみると面白いと思います。
ちなみに私の勤務先に入社すると、同僚の ima1zumi メンバーがまとめてくれている勉強会の esa 記事を読むことができます。