社内向けに「達人プログラマーの基礎技術勉強会」を行った

5年くらい前にアジャイルジャパンの長崎サテライトで登壇した内容を、当時と組織メンバーの顔ぶれも変わっていることもあり社内向けに話した。

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参加メンバーからは「保守はバグ修正ではなく機能開発であり、テストがそれを支えることを (改めて) 知れた」「見積りによるブランチ戦略を知れた」など、「バージョン管理」「テスティング」「プロジェクト自動化」の三本柱を背景にした、見積りと計画づくりとブランチ戦略の繋がりを伝えることができて良かったのではと思う。

ネタ本を少し紹介。

『ソフトウェア開発 55の真実と10のウソ』は、ロバート・L・グラスが記したソフトウェア工学の本。書籍タイトルが若干トンデモ感あるかもしれないけれど、中身はきちんとしている。ソフトウェア工学を過去の歴史的背景を踏まえて学びたいような人におすすめ。

『達人プログラマー ソフトウェア開発に不可欠な基礎知識』は、Pragmatic Bookshelf から出版されていた「バージョン管理」「テスティング」「自動化」の3冊が一冊の訳本になったもの。git 以前のバージョン管理ツールだったり、取り扱われているツールの賞味期限は切れ気味だと思うけれど、行間のテキストは今でも通じるものがあると思う。当時の Pragmatic Bookshelf ファンたちを追体験したいような人には良いかもしれない。

『達人プログラマー』と聞いて思い浮かべるのは、こちらが多いと思うので載せておきます。

本編で話した、見積りと計画作りとブランチ戦略については密接に関連しているものの、そのあたりをリンクさせた話はあまり見かけないので、そういった実践知を共有する機会にはなったんじゃないかなと思う。

あと、相対見積りに使われるポイントには 1, 2, 3, 5, 8, 13 のフィボナッチ数を使いますが、指を立ててポイントを表現する際に「5pt より大きい見積りは手に余る」という真面目な駄洒落を言えたので満足です (実際 8pt のストーリーは手に余る) 。