RuboCop 0.77.0 リリース解説

RuboCop 0.77.0 がリリースされたので、概要をざっくり記しておきます。

今回は cop 名やオプション名などで、以下の理由から多くの名称変更が加えられたリリースです。

  • 例えば UnneededRedundant など cop 名に対してバラバラに使われていた用語を Redundant に統一するなど、用語の統一
  • WhitelistBlanklist といった用語がオプション名に使われていたのを、Allow listDeny list 的な用語に刷新した、潮流の反映

いずれもユーザー定義の .rubocop.yml への breaking change にあたるため、RuboCop 1.0 より前に適用しておきたかったうちのものがリリースされた形です。

このうち部署名変更については、pocke さんが mry を RuboCop 0.77 対応してくれているので RuboCop 0.76 からの移行であればそちらを活用すると便利かもしれません (pocke さんいつもありがとうございます!) 。なお、0.60.0 から 0.76.0 の間は現在 TODO となっているのと、オプション名は現在未対応のようで、それぞれ PR を出してみて良いかもしれません。

github.com

known issue としては Style/TrivialAccessors cop に対するオプション名 AllowedMethodsAllowedMethodtypo しているものがあり、PR がマージされています

なお、今回のリリースで新たな cop は導入されていないため、部署名の変更以外はバグ修正がメインとなっています。

最後におまけ情報。マイルストーンに対するイシューがいくつか残っているので、そのあたりの動きにも影響されると思いますが、RuboCop 1.0 はクリスマス前後にリリースされるかもしれません。

github.com

マイルストーンとしては、それまでのタイムアタックでやることいっぱいなのですが、乞うご期待。